五年ぶりのNY NPT会議をみつめて 本村チヨ子
黙とうするメンバー |
5 月 1 日 前日同室の吉田睦子氏に伴われ 2 人っきりで訪れた 9.11 同時多発テロの標的となり、 6 千人の命が奪われたグラウンドゼロに再び 「チーム長崎」 全員で訪れた。
5 年前は緑の芝生が青々としてたくさんのNYカーたちが日光浴を楽しむ姿が見られたが、 景色は一変し公園は変わりないものの大きな四角の泉のようなものが 2 か所に分かれ黒御影だろうか縁石に犠牲者の氏名と遺族のメッセージが刻まれ夫々に縁の人と思われる人々が祈りを捧げ記念写真を撮っていた。
私達も朝長団長を囲み黙とうをしたのちに記念写真に納まった。
グラウンドゼロまでの交通手段は地下鉄を利用し午前中を見学に当て資料館見学まで予定に入れていたが、 何しろ広い公園内での行動に時間を取られ見学はできなかった。
建設工事中のグランドゼロ駅 |
昼食は再度国連ビルの中で済ませ 15 時 NGO プレゼンテーションにて田上市長の演説を拝聴した。
私の被爆者としての残り時間も秒読みに入った。
「原爆を知れるは広島と長崎にて日本という国にあらず」 (竹山宏)
長崎・広島は唯一戦争に依る 「被爆国」 の立場にあり世界をリードする 「核廃」 への姿勢を貫く重責を負っている。 そのことは随所にひしひしと感じられるものがあった。
それにしても今回は若者の活躍が目立っていた。
「核なき世界」 を見据える純粋ともいえる眼差しには力強いものを感じ頼もしく思っている。