核兵器廃絶地球市民集会ナガサキによる2015年NYで行われたNPT会議のリポートです。

2015 平和首長会議ユースフォーラム 池田 真樹

 4 月 30 日 10:00 から国連本部内ルーム C で行われたユースフォーラムを傍聴しました。
 趣旨は、 「次代を担う若い人たちが自らの平和活動から得た体験や平和への思いを発表し、 ディスカッションすることを通じて、 核兵器のない平和な世界の実現を世界に訴える。 また、 参加者同士の交流を深め、 今後の活動の充実につなげる」
 プレゼンテーションする若者は、 広島女学院高校、 修道高校 (広島市)、 盈進高校 (福山市)、 沖縄尚学高校、 ナガサキ・ユース代表団、 中国新聞ジュニアライター、 タイ・バンコク市大学生でした。
 広島の高校生が 「核廃絶!ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン」 の説明をし、 ナガサキ・ユース代表団は、 それぞれに核兵器廃絶を目指すためのプログラムを発表しました。
 若者が一生懸命、 話す姿は頼もしくもあり、 学生時代だけで終わらず、 生涯を通して 「核兵器廃絶のために力を注いで欲しい」 と願わずにはいられませんでした。
 今回のフォーラムにおいて、 プレゼンテーションする若者をどう選択したのか、 興味があります。
 なぜなら、 長崎では 2001 年に高校生が行う 「核兵器廃絶高校生一万人署名活動」 がスタートし、 毎年国連へ署名を届けています。 今年の署名を合わせると、 累計 1,337,598 筆。 この活動が全く紹介されないことに、 私は疑問を持ち、 違和感がありました。

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    ユースフォーラム 広島の高校生発表の様子


 長崎と広島は、 核兵器廃絶を願い協力していくべき立場にあるにもかかわらず、 広島の高校生が 「長崎では既に行われている署名活動ですが・・」 などの一言の紹介もなく、 自身の活動を語っている事に、 長崎の高校生もこの場に一緒に立てば、 これを機に協力関係が生まれるかもしれなかったとも思いました。
  「大人が障壁を作ってはいけない」 と強く思います。 被爆者が少なくなっていく時に、 次世代が手を取り合い、 平和な世界を目指すために多くの機会を作り、 共に考える時間を保障するのが大人の役目だと思うのです。