核兵器廃絶地球市民集会ナガサキによる2015年NYで行われたNPT会議のリポートです。

2015年 NPT会議に参加して5年ぶりの紙芝居 「私たちが伝える被爆体験」田中安次郎

 4月26日、5年に1度の核拡散防止条約(NPT)再検討会議の開催を前に、摩天楼のそびえ立つニューヨークの街中を歩く恒例の平和大行進に参加させていただきました。  色とりどりの横断幕、プラカード、歌あり、奇抜なコスチュームあり、6千人を超える人々と共に、 "ノーモアナガサキ!、 ノーモアウォー"とシュプレヒコールを響かせて行進しました。

核兵器廃絶,地球市民集会ナガサキ2015,
NPT会議に参加して5年ぶりの紙芝居1,左から、紙芝居を持つ私、語る林田光弘さん
横断幕を持つメンバー、野田麻衣子、馬場秀喜
横断幕を持つメンバー、右から野田麻衣子、馬場秀樹沿道では手を振って応える人の姿もありましたが、 大部分の人々は無関心で、私は「なんだかカーニバルのような騒ぎで、 これで核廃絶のメッセージが本当に伝わるのか?」と疑問になりました。 翌日のニューヨークの新聞を開いて見ても、この平和大行進については一行も書かれておらず、安倍首相の写真と共に、日米防衛協力指針(ガイドライン)がニューヨークで決まったことはきちんと報じられておりました。そんなものかなと、アメリカにおける核問題の難しさを感じました。  平和の原点は「人の痛みのわかる心を持つこと!!」 今回も、前回と同じく行進の最終地点、国連本部に近いハマーショルド公園にて、
核兵器廃絶,地球市民集会ナガサキ2015,
NPT会議に参加して5年ぶりの紙芝居2,
左側 紙芝居に聞き入る人々
長崎市立桜馬場中学校の生徒さんが、被爆者吉田勝二さんが語った被爆体験を聞き、自分たちで作った紙芝居「私たちが伝える被爆体験」 前を、ピースデポの一員としてこの会議に参加している林田光弘さんに、
集まった人々の前で流暢な英語にて演じていただきました。前回はまばらな人々の中でしたが、今回は平和行進を終わった多くの人々の中での紙芝居でした。
 集まった皆さんは、瞳を輝かせ、熱心に耳をかたむけて頂き、終わった時には日本からの方ばかりでなく、海外よりの方々からも大きな拍手をいただき、ここニューヨークに来た甲斐があったと林田さんと握手し、感激を分かち合いました。