長崎における市民平和運動のリーダーとして知られる秋月辰一郎は2005年10月、自ら主人公となったこの映画の完成を待っていたかのように、13年の闘病生活に終止符を打ち永眠した。 1945年8月、1発の原子爆弾によって破壊された長崎。爆心から1.4kmの小高い丘に立つ浦上第1病院(現在のフランシスコ病院)もその直撃を受けて大破、炎上した。そこで働く唯一の青年医師秋月は、奇跡的に生き延びた入院患者や次々と運び込まれる負傷者を救うために、貧しい医療環境の中、不眠不休の奮闘を余儀なくされた。その中で青年秋月が見たものは…。科学の目を通して被爆の実相をリアルに措き、「ナガサキを最後の被爆地に」と世界に発信する長編アニメーション映画を前夜祭の1部として上映した。 また、上映会には制作者の有原誠治監督も出席し、挨拶をされた。 ■期間:10月22日(日) ■時間:18:30〜20:00 ■場所:長崎原爆資料館ホール