分科会3 : 次世代とつくる核なき世界
被爆者が高齢化する中、若者が被爆者の思いを引き継ぎ、核なき世界を実現するために平和活動を未来 へどのようにつなげていくのか議論を交わし、被爆地長崎から発信していきます。
企画・進行 Youth Union for Peace
厚田 梨帆 長崎大学多文化社会学部2年
上川 康平 長崎大学教育学部3年
菅宇鵬 長崎大学多文化社会学部1年
孫明悦 長崎県立大学国際情報学研究科2年
高見 すなお 長崎大学多文化社会学部1年
竹田 穰 長崎大学多文化社会学部4年
永江 早紀 長崎大学多文化社会学部3年
中島 大樹 長崎大学多文化社会学部3年
中平 大貴 長崎大学多文化社会学部2年
光岡 華子 長崎大学教育学部4年
山口 稔由 長崎大学多文化社会学部1年
山崎 歩 長崎大学多文化社会学部2年
スーパーバイザー
中村 桂子 日本:長崎大学RECNA准教授
土岐 雅子 アメリカ:ミドルベリー国際大学院ジェームズ・マーティン不拡散研究所
ファシリテーター
光岡 華子 日本:長崎大学教育学部4年
永江 早紀 日本:長崎大学多文化社会学部3年
パネリスト
アミラ・テゥニシャ マレーシア:マラヤ大学人文社会学部2年
劉暁彤 中国:山東大学外国語学院大学院3年
ルシア・マデロ アメリカ:ボストン大学政治学・英語学専攻2年
朴祥雨 韓国:慶北大学校社会福祉学部4年
ジョセフ・ロジャース アメリカ:ミドルベリー国際大学院モントレー校
不拡散・テロリズム研究科不拡散研究所助手
長久 実由 日本:奈良県立大学地域創造学部4年
阿比留 高広 日本:京都外国語大学国際教養学科4年
鎌倉 巽 日本:明治大学法学部4年
最初に、今回こうした機会を頂いたことをとてもうれしく思います。実行委員会の皆さま、参
加者の皆さま、アンケート調査へご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
第3分科会では、前回開催の2013年からこれまでに至る約5年間にわたっての核兵器情勢に関
する大きな変化を取り上げ、その目まぐるしく変わる国際情勢の中で、若者の核兵器に関する問
題への意識についてアンケート調査を行いました。このアンケート調査は日本全国の約1200名も
の若者に行い、その結果を皆さまの前で発表させていただきました。その結果を基に、アメリカ、
韓国、中国、マレーシア、そして国内の長崎以外のゲストとのパネルディスカッションを行い、
各国の背景を基に活動やイベントに参加することについてさまざまな意見を問うことができまし
た。
その後、参加者とのグループディスカッションでは、若者が核兵器に関する問題に関心を持ち
ながらも活動になかなか参加できないという現実がある中で、これから先、どのような社会・環
境が若者にとって良いものなのかを参加者の皆さまと一緒に議論していきました。グループディ
スカッションでは、若者と海外のゲスト、そして高齢者の方々と議論することができ、このよう
な場を設けて多様な議論ができたことをとてもうれしく思いました。多くのグループの意見では、
平和教育をより多くのところで行っていき、また、こうした平和活動に参加することが当たり前
になった社会が望ましいと考えられました。関心はあるものの活動しない若者が多くいます。し
かし、私がここの分科会3で強調したいのは、決して彼らが駄目なわけではない、悪いわけでは
ないということです。活動をしている側と活動をしていない側がお互いに歩み寄り、情報を共有
して、全ての若者がこうした平和活動に参加しやすい環境をつくっていくことが、これから先は
必要になってくると思われます。
長崎以外の場所では、こうした活動に参加する機会や環境がなかなかないのが現実です。その
ため、分科会の最後の方で発表したように、私たちはこれから日本全国の若者が、団体・個人
を問わず、核兵器に関する問題および平和に関心のある人々がこうした活動に簡単に関わりやす
くなるようなユース・ネットワーク・フォー・ピースを設立したいと考えています。今回、こ
の分科会開催に当たりグループのメンバーで作成したTシャツに“Keep Active and Change the
World”とあるように、このユース・ネットワーク・フォー・ピースを通してこれからも日本全
国の若者および世界の人々と協力し、こうした核兵器に関する活動や平和活動を続けていき、そ
して将来的にはより多くの人々がこうした活動に参加できる社会をつくり、それが世界を変える
ことにつながることを僕たちは信じています。
現実として、まだまだ活動に参加しにくい現状はあると思いますが、これから先、ここにいる
人々や世界の人々と協力し、より良い世界・より良い社会を目指して、私たちはこれからも邁進
して活動していきたいと思います。ぜひ皆さんの協力も得られたらと思っています。今回はこの
ような機会を与えていただき、本当にありがとうございました。
以上で分科会3の報告とさせていただきます。