開会あいさつ

 本日は、第4回「核兵器廃絶−地球市民集会ナガサキ」に国内外のNGOの皆様方をはじめ、多くの長崎市民、県民の方々にお集まりいただき、心から歓迎と御礼を申し上げます。また長崎市議会からは吉原孝議長様をはじめ多くの議員の皆様方にもご出席いただいておりますことに重ねて御礼申し上げます。
 さて、昨年は、オバマ米国大統領が「核兵器のない世界」を目指すと明言したプラハ演説以降、国際社会において核兵器廃絶の機運が急激に高まってきた年でありました。9月の国連安全保障理事会では「核兵器のない世界」に向けての決議が採択され、オバマ大統領訪日の際の日米首脳会談では、「核のない世界に向けた日米共同声明」が発表されるなど、これまでになかった核兵器廃絶への高い意識が生じてきています。
 こういった流れの中で、私は広島市とともに、核兵器保有国と核兵器疑惑国の在日大使館を訪問し、本年5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議の前の被爆地訪問を要請してきました。  また、本日の主催者である核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会の土山秀夫委員長が、約7万6千人分の「オバマ米国大統領の長崎訪問を要請する署名」を届けるために米国大使館を訪問した際、吉原市議会議長とともに私も同行させていただき、官民一体となっての被爆地市民の願いを訴えてまいりました。
 本日から始まる集会においては、期間中、多くの団体が長崎に集い、全体会議や分科会、自主企画、NGOブース等を通じて、“平和な世界”について考えていただくとともに、核兵器廃絶を求めるネットワークを形成し、世界に向けて核兵器廃絶を大いにアピールできるものと考えています。  また、本日の集会が、このような時期にふさわしい、実りの多い会議となり、2020年までの核兵器廃絶への道筋を示す「ヒロシマ・ナガサキ議定書」のNPT再検討会議での採択を目指し、被爆地の声を世界に発信し、核兵器廃絶の国際世論を喚起するきっかけづくりとなることを期待しております。
 最後になりましたが、本日の集会の開催にあたりご尽力いただきました核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会の土山委員長様をはじめ実行委員の皆様方、国内外のパネリストの皆様並びに会場の皆様方のご健勝、ご活躍を心からお祈りいたしまして、私の開会のご挨拶とさせていただきます。


長崎市長  田 上 富 久
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