閉 会 宣 言

 「第4回核兵器廃絶―地球市民集会ナガサキ」にご参加の皆様大変お疲れ様でした。
 ここ長崎が最後の被爆地となることを願って2月6日からの3日間各会場において討議を深めてまいりました。皆様それぞれが希望を感じることのできる集会になりましたでしょうか。
 2000年の第1回集会は希望を抱くことのできる中での開催でしたが、第2回、第3回集会は、被爆地の切なる願いとは逆行する世界情勢の中でした。しかし、2009年4月のアメリカ、オバマ大統領の演説によって、被爆地長崎の被爆者や市民は大きな感動と共感そして希望を与えられました。
 今集会は、唯一の核兵器使用国の大統領が「道義的責任」と「核兵器のない平和な社会の実現」を全世界に向けて発信したことを受け、核兵器廃絶を願うすべての地球市民にとっては、絶好の機会を与えられたものと確信しています。
 その様な中で開催された今集会の成果を、これまで以上に運動や連帯の輪を広げる力にしなければなりません。
 3分科会と全体会議を受けて先ほど採択された「長崎アピール」が5月のNPT再検討会議に反映されるよう努力するとともに、実体験を持つ被爆者の声も届け続けることが重要です。
 今回の分科会の1つでもあった「被爆体験の継承」問題については、高齢化した被爆者の生の体験をしっかり引き継ぐための新たな取り組みについても討議されました。被爆者の命をかけた闘いは私達の運動の原点であり、力です。
 道のりは険しくとも「長崎を最後の被爆地に!」のスローガンが実現できるその日まで共に頑張って参りましょう。また、実行委員会では「オバマ大統領に長崎訪問を要請する署名」に取り組んでまいりました。本日をもって最終集約とし、100,000名の目標に対し98,555名の皆様にご協力頂いたことをこの場を借りてご報告いたします 。
 最後になりましたが、国内外からご参加のコーディネーター、スピーカー、そして市民の皆様、実りある会の運営と討議にご協力いただきましたことを心より感謝申し上げます。
 そして、長期間準備に携わって下さいました準備委員会はじめ関係者の皆様有り難うございました。
 5月のNPT再検討会議の成功を願いながら、これをもちまして「第4回核兵器廃絶―地球市民集会ナガサキ」を閉会いたします。


実行委員会副委員長  升本 由美子
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