閉会あいさつ

 こんにちは。本閉会集会に結集された皆さん大変ご苦労様です。6日から3日間にわたって開催しました第4回『核兵器廃絶―地球市民集会ナガサキ』も最終日を迎えました。この集会は、2000年、2003年、2006年と回を重ね、今回で4回目の開催でした。  昨年1月米国大統領に就任したオバマ氏が、4月5日にプラハで行った大統領演説「核兵器のない平和で安全な世界を目指して」は、世界各地で核軍縮、核兵器廃絶を目指して活動している人たちに、大きな希望を与えました。日本国内でも、核兵器廃絶を長年訴え続けてきた被爆者と被爆者団体は、核兵器廃絶の展望が開けると歓迎しました。
 さらに、オバマ大統領が「ノーベル平和賞」を受賞したのを受け、オバマ大統領を長崎に招聘して、長崎における原爆の実相や被爆体験を見聞きしていただき、プラハ演説「核兵器のない世界を目指す」ことを確信してもらいたいと、実行委員会総会でオバマ大統領の長崎訪問を要請する署名活動を行いました。オバマ大統領の長崎招聘には市民をはじめ多くの人たちが強い関心を示し、これまで98,555名の署名を集約することができました。
 長崎の被爆者は、核兵器を地球上から廃絶しなければならないと、自らの体験から「ナガサキを最後の被爆地に!」と訴えてきました。それは、核兵器の持つ非人道性を理解しているからです。核兵器は瞬時に多くの人々を無差別に、しかも残酷に殺傷し、土地や建物をすべて破壊し、その放射線の影響は、世代を超えて人体を蝕む恐ろしいものだということを知っているからです。
 また、核保有国の核実験によって、多くの被害者が苦しんでいます。このように核実験の被害者たちの救済と支援も取り組まなければなりません。
 今集会を成功させるため、「ナガサキを最後の被爆地に!」をテーマに掲げ、5月のNPT再検討会議に向けて、市民やNGOのみなさんと「市民対話集会」のプレ集会を、昨年11月21日に開催しました。
 本集会には世界各地で平和を願って活動されている海外からのゲストは、6カ国から9名が参加されています。  このあと、2日間の3分科会と全体会議で論議された内容が報告されます。この集会参加者の総意として「長崎アピール」を採択していただき、5月のNPT再検討会議に向けて、長崎市民・県民そして世界のNGOのみなさんが、さらに活動を強化していただくことをお願い申し上げ、閉会のあいさつと致します。


実行委員会副委員長    奥村  英二
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