「平和のマント」除幕式
 ニュージーランド政府およびニュージーランド国民により、長崎と広島の原爆投下60周年にあたり長崎市に寄贈された平和モニュメントの除幕式が、10月21日に長崎平和公園にて行われた。ニュージーランド政府を代表してフィル・ゴフ大臣が参加した。

 この平和モニュメントは「Te Korowai Rangimarie(Cloak of Peace)」(平和のマント)という題名の彫刻で、平和財団が彫刻家のキングズリー・ビアード氏に委託し、ニュージーランド政府とニュージーランド6都市(クライストチャーチ、ウェリントン、オークランド、ファカタネ、ワイタケレ、ネーピア)から資金を得て作成されたもの。
 彫刻はステンレススチール製で、ステンレス製で高さ二・二メートル、横幅三・八メートル。マオリの民族衣装の外套(マント)を形どっており、一面にコーファイの花が彫りこまれている。
 
また「平和のマント」は、平和への人々の連帯と、人類を滅ぼす能力のある大量破壊兵器が二度と使われることのないようにする決意を現している。
 
除幕式に出席したフィル・ゴフ軍縮・軍備管理大臣は「両国の友情と平和のシンボル。力を合わせ、平和を維持する気持ちを思い起こしてほしい」と話し、伊藤長崎市長は「核拡散の動きが広がっているが、モニュメントを新たなきっかけとし、くじけずに努力を続けたい」と述べた。
 
除幕後、マオリのカイ・タフ族首長から贈られた大きなヒスイの石が平和モニュメントの下に埋め込まれ、 それによりクライストチャーチ市のボタニックガーデンの「平和の鐘」の下に埋め込まれた同じ石から採ったヒスイとを繋ぎ、同時に両国の人々を精神的に繋ぐための特別なマオリの式典も執り行なわれた。






 

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